なぜ弱酸性縮毛矯正にこだわるのかをお話しします。

本来、髪の毛は弱酸性です。赤ちゃんや子供の髪は弱酸性ですが大人になると髪が弱酸性の人は少ないかもしれません。カラー剤やパーマ液、縮毛矯正剤もそうですが、アルカリ剤がたくさん使われ施術されている大人の髪は、アルカリ性に傾いた状態です。正常なら弱酸性のはずの髪がアルカリ性に傾いたということは負担が大きくストレスがかかっている状態で健康ではない髪の状態と言えます。つまり、アルカリ剤が使われなければ髪は元々の弱酸性、髪は健康であれば弱酸性なのです。 ですが何もしないという事はヘアスタイルを作っていったり、くせ毛のような悩みを解消してり、ヘアカラーやパーマもできなくなります。例えば希望の色や明るさ、パーマであればカールのかかり具合、縮毛矯正であれば伸びたかなどのそれぞれの目的を果たすためにはどうしても髪のダメージは避けては通れません。しかし薬剤のコントロールによりダメージ度合を調整することはできると思います。その発想が弱酸性縮毛矯正エアーストレートがスタートしたきっかけです。同じ発想で縮毛矯正には高温のアイロンでクセ毛を伸ばすという事も当たり前でさけては通れない事ですが、高温のアイロンではどうしてもタンパク変性が起きてしまいます。アルカリによる過膨潤と残留するアルカリ、アイロンによるタンパク変性のダメージがくせ毛を伸ばすうえで緩和することことができたらという思いでエアーストレートは日々、長い年月をかけて進化してきました。

アルカリ剤が使われる目的は、毛髪表面のキューティクルを開き縮毛矯正剤や、パーマ液の浸透、そしてSS結合を切る作用を促すために使われます。そして一番の問題は、アルカリ剤がひとりでに働いていってしまうことによるオーバータイム。その結果毛髪が過膨潤となってしまい、ダメージが表面化してしまいます。またアルカリ剤が髪に残留してしまうことです。残留したアルカリ剤によって髪が弱くなっていくため、ダメージが進行してしまいます。

髪のダメージは二度と元には戻りません。だから、傷ませないのが一番。

ですが残念なことに髪の毛は肌とは違いターンオーバもなく再生能力がありません。細胞がないために。そのため一度受けたダメージの完全補修はできません。ですから傷ませないことが何よりも大切です。美容師の方なら皆そう思っているハズです。お客様がご来店されて、縮毛矯正をオーダーされて本当は矯正を避けたいなと思うようなダメージの状態のお客様も多いと思います。もちろん弱酸性だからといって、傷まないわけではありません。クセを伸ばすわけですから必ずダメージは0ではありません。

弱酸性縮毛矯正でダメージの表面化をなくす

先ほどもお話ししましたが、ダメージが進行するうえで、コントロールができればダメージの表面化を防ぐことができます。ここでいうダメージの表面化とは、もちろん縮毛矯正というわけですからくせ毛完全に伸ばしてこそ。その上でダメージでお客様が不快にならないような状態でストップするという事です。

優しい薬剤で傷まないといっても、くせ毛が解消されていなければ意味はありません。

また、同様に毛先のハイダメージの部分しか使えないというと意味が薄れてしまいます。

弱酸性縮毛矯正でも伸びるのか

一般的に縮毛矯正は毛髪を軟化させること、その後の高温のアイロンでくせ毛を伸ばします。クセ毛には2種類の結合の種類によるクセ毛があります。

水素結合によるくせ毛とは

特徴としては濡らした状態でコーミングするとくせは落ち着くくせ毛です。

シスチン結合によるくせ毛とは

特徴としては濡らすとくせが出てくるくせ毛です。この種類は伸ばすには、しっかりと薬剤での軟化が必要です。

乾いている状態

濡れている状態

 

 

弱酸性縮毛矯正でのダメージコントロール

強いくせも対応できるという事もありますが、縮毛矯正は何回も繰り返されていたり、カラーやパーマ、ブリーチなどですでにダメージが進行している方も多いと思います。

すでに毛先は過膨潤状態という方も。そのために濡らした瞬間に毛先が溶けてしまったような質感になっている方も多いのではないでしょうか。

ケース1 前回までの施術により薬剤のオーバータイムの状態

Before

After

ケース2 繰り返しのハイトーンのカラー

Before

After

ケース3 ご自宅でのホームカラーの繰り返し

Before

After

ケース4 毛歴がブリーチ、やパーマ、熱のダメージが伴う縮毛矯正、デジタルパーマを繰り返して、過膨潤とタンパク変性を繰り返しておいでの方

Before

After

ケース5 過膨潤においてビビりが出てしまい、それを無理に高温のアイロンでカバーしようとして、毛先が触るとぽろぽろと落ちてしまう(これはさすがに厳しいです)

Before

Before

After

この状態ではアルカリ剤のコントロールはむつかしいのではないでしょうか。

例えばぎりぎりでビビってしまう直前ですと、塗布している状態で、先に塗布をした部分と

後の部分での差が圧倒的に出てしまいます。

以上が、弱酸性の縮毛矯正の特徴です。

 

弱酸性縮毛矯正のメリットを引き出す

メリットデメリットはどちらにもつきものです。ただし、これは一般的なものの話で、メリットのみを生かしデメリットが無い縮毛矯正があればいいのです。それが、弱酸性ノンアイロン縮毛矯正エアーストレートです。

弱酸性の薬剤のみを使用しているのに強いクセも問題なく伸ばせます。また、くせ毛の種類も問いません。縮毛・波状毛・捻転毛・連珠毛など使用できる髪の毛の範囲は、強いクセから緩やかなクセ、全くダメージのない新生毛・バージン毛・健康毛からダメージ毛、技術次第ではハイダメージ毛にも対応できます。

髪を傷ませにくくダメージの少ない弱酸性の薬剤で、どんな毛質・髪質、どんな頑固なクセにも対応できます。このように縮毛矯正のデメリットをなくし開発したのがエアーストレートです。さらに、エアーストレートの最大の特徴であり、最大のメリットはノンアイロンで出来ることで、アルカリ縮毛矯正でも弱酸性縮毛矯正でも必ず使われるアイロンを使わない、ノンアイロン施術の縮毛矯正がエアーストレートです。

弱酸性縮毛矯正エアーストレート®

弱酸性でのメリットは上記の様に、主にダメージへの対策です。それに加えてエアーストレートの特徴はアイロンを使わない縮毛矯正。ですからエアーストレートで仕上がる毛髪は自然さ。ダメージ対策に特化した技術と柔らかくなんとも言えない触っていて気持ちのよい軽い質感と、ノンアイロンであることの特徴の自然さ。いかにも矯正後というスタイルには見えないという事こそ、エアーストレートの最大の特徴です。