髪にくせがある人は一度は縮毛矯正をかけたことがあると思います。

皆さんの縮毛矯正をかけた時に感じたのは髪がピーンと真っ直ぐになる印象ではないでしょうか。

縮毛矯正はアイロンが世の中に登場してから髪が真っ直ぐになるのは当たり前になりました。

今はそれも次第に飽きてきて、もっと自然なストレートが求められるようになってる感じがします。

そこでどうやったら自然な柔らかい丸みのある縮毛矯正が作れるのか現役美容師が紹介します。

どうやったら自然なストレートになるのか

私がお客様にかけている縮毛矯正はノーアイロン弱酸性縮毛矯正エアーストレートです。

エアーストレートはアイロンを使わないので髪に高温の熱をあてることはありません。

髪は高温の熱をあてることで硬くなってしまいます。

これがピーンとした真っ直ぐなストレートになる原因なんですが、最近は毛先をアイロンで曲げて丸みを出したりするアイロンタイプの縮毛矯正もあるので丸みは出すことができます。

でもそれでは髪が硬くなってしまうので丸みは作れるのですが、自然な感じにはなりにくいです。

長い髪の人はわりと髪の毛に動きが出るのでまだいいのですが、ボブやショートのように髪が短くなればなるほど髪の動きは硬くなってしまいます。

エアーストレートは髪が硬くならずにもともとのお客様の髪質のくせを真っ直ぐにするので柔らかい質感のストレートになるんです。

自然な丸みが出しやすい長さや髪質

髪の長さや髪質によってできるスタイルも様々です。

正直どんな髪質でも同じようになるとは言えません。

くせの強さや長さ、軽い重いなど求める髪の質感などで作れる自然な柔らかいストレートも決まってきます。

髪のくせが強い人

強いくせも人によって色々です。

全体に大きくうねるくせもあれば、くせは小さくちぢれたりねじれたりしてボリュームが出るものもあります。

こんな感じにくせが強い方は縮毛矯正をかけるとくせが伸びてもボリュームが出やすい方が多いと思います。

縮毛矯正で自然な感じにするにはわりと長めのスタイルにした方が柔らかい感じは出しやすいです。

ボブなどの長さに切りたい場合は絶対にカットが大事になってくるので、縮毛矯正だけではなくカットに自信を持ってる美容師にやってもらうことをオススメします。

髪のくせが弱い人

髪のくせが弱い人はわりとスタイルが作りやすく、長さも関係なく柔らかい感じが出しやすいかと思います。でも髪のもともとの硬さで感じもだいぶ変わるので、その時は長さもとても重要になってきます。これもカットで違ってくるのでくせが弱いけど量が多く髪が硬い方は短めのスタイルにしたい時は気をつけましょう。

髪が硬い

髪が硬い人は毛先が丸くなりにくいです。ありがちなのが柔らかくしようといっぱいすきバサミで軽くしてしまうパターン。それで髪は柔らかい印象なはなるんですが、髪がバサバサになってしまいます。髪の毛が硬い方は長めの方が自然な感じになると思います。カット次第で柔らかさは出ると思うんですが、くせも強く髪も硬い場合はとても難しいので短くして自然な感じにしたい時はカットの上手な美容師さんにお願いしましょう。

髪が柔らかい

くせの度合いにもよりますが髪質が柔らかい人は自然な感じになりやすいです。

気をつける点はボリュームがなくなってしまってペタンコになりやすいので注意しましょう。

髪の量が多い

髪の量が多い時の注意点はカットで髪をいっぱいすいて軽くしてしまう事です。

縮毛矯正をかけるのでそれでもまとまりやすいのですが、日がたつにつれて毛先はまとまらなくなりバサバサになってしまいます。

わりと長めのスタイルの方が柔らかい自然な感じにはなりますが、カットが上手くいくと短めでも自然な感じにはなります。

髪の量が少ない

髪の量が少ない人も髪が柔らかい人と同じようになりやすく、縮毛矯正をかけるとボリュームがなくなりペタンと顔にはりついたようになってしまいがちです。エアーストレートは根元のボリュームがつぶれにくい縮毛矯正なので髪が柔らかく量が少ない人にはエアーストレートがオススメです。毛先はわりと自然な感じになりやすいので長めのスタイルでも短めのスタイルでも柔らかい丸みは出しやすいと思います。

今回のお客様

お客様のオーダーはボブスタイルで毛先を柔らかい感じにしたいとのこと。お客様の髪質は柔らかく量もあまり多くはないんですが、大きくうねるくせがあり最近はいつも髪を縛っていたそうです。どちらかと言うと髪の表面に強いうねりが出ている印象です。

お客様にエアーストレートをかけた仕上がりがこちら

全体的に丸みのあるボブになったと思います。縮毛矯正をかけて毛先にこのくらい自然な丸みが出せるのはエアーストレートだけだと思います。ボブでも硬い感じにならなくて、自然な仕上がりにお客様も喜んで頂けました!

まとめ

縮毛矯正にはアイロンタイプとアイロンを使わないタイプがあります。髪を柔らかく自然な感じにするには髪に高温の熱を当てないことです。エアーストレートも髪質や量、くせの状態、長さで感じが変わるんですが、カットでより柔らかさや丸みが出せるのがエアーストレートの特徴です。ボブのような短いスタイルは柔らかさを出すのはとても難しい技術ではあるんですが、縮毛矯正をかけ続けていつもピーンと真っ直ぐになってしまうのが悩みだった方にはすごくオススメですね。美容室due三鷹店 大西良尚